家族信託

「家族信託」とは、親が元気なうちに信頼できる子供などに財産の管理を託す契約です。
ご高齢の方や障害のあるお子様がいらっしゃる親御様が、例えば、認知症などによる預金や不動産などの財産の資産凍結を防止して、老後の生活・介護等に必要な資金の管理などの特定の目的に基づいて、資産である不動産や預貯金を家族に託し、その管理・処分を任せる仕組みです。
つまり、家族の家族による家族のための財産管理なのです。

この家族信託では、財産の管理を家族・親族に託すため、銀行などへの信託とは異なり、高額な報酬を払う必要がありません。
したがって、資産家に限らず、マイホームをお持ちのご家庭や老後資金を信頼できる子らに任せたい誰もが利用できる仕組みとなっています。

この家族信託のメリットとしては、成年後見制度と比べると、①財産管理の制約や②負担が少ないことが挙げられます。
また、家族の財産を保護し、遺言では叶えられない将来の世代に持続可能な形で渡すために効果的な点が挙げられます。

さらに、法的な手続きを通じて財産を保護するため、相続の手続きが円滑に進むことが期待できるのです。
これらによって、家族間の経済的な安定が維持され、財産の効果的な運用が期待できます。
総じて、家族信託は家族の将来を見据え、財産の継承を効果的かつ持続可能な方法で行うのに大変有効な手段になります。

法務テーラー司法書士事務所では、家族信託に関するご相談を承っております。
家族信託について疑問点や不安な点がある方は、法務テーラー司法書士事務所にお気軽にお問い合わせください。